シマ子 １年。

８月１９日。

あの地獄の様な愛しい存在とのお別れから１年。

決してあっという間ではなかった。

まともに息ができてきたのかなと思い出したのは
お別れしてから半年はゆうに過ぎていた。

そしてやっと生きてる気がし始めた矢先に
シマの病気が発覚。

なんか、めまぐるしかった。

でもあっという間ではなかった。

シマ子が居ない事。

居ない時間が増えていくとそれはもちろん
慣れていく。

だけど写真に写る顔を見る度に
ココに居ない違和感は消える事がない。

なんで居ないのかなぁ。

何度も何度も思いながら過ごした。

居ない時間に慣れてもそんな事を思うなんて
不思議な事だった。

今となっては、早く生まれ変わって
うちに来ないかなぁってばかり考えてる。

もちろん、シマの事もあるし普通に暮らしてる。

１年したら納骨というか、土に還す事を家族で
決めていた。

だけど１週間前、ここのところSNSで見ていた子が
旅立っていった。

シマ子を土に還す事をしっかりと意識しだした
あたりだったのかも知れない。

もう、シマ子はココに居ないとわかってる。
だけど、どうしても今居るリビングから
シマ子の欠片を送り出す事ができなかった。

別れの日、絶叫した自分の声が頭の中で鳴る。

大して覚えていないのに音だけが鳴る。

シマ子の事は悲しみ尽くすと決めた。

どうしてもどうしてもどうにもならないなら
もういいってくらい悲しんで悲しんで
悲しんでいたらいつかどうにかなるかなと
思ったから。

そうしてきて、悲しみ尽くしたとも思って
いなかったけれど、ある程度は悲しんだと
思ってた。

でもまだだったんだなぁと気づいた。

最近はシマ子の動画を見る事も減っている。
もちろんたまには見るけれど。

悲しみにきっと底なんてないのだろうね。

今ならなんとなくわかる。

みゃーこも、ちーもちゃーも、四十九日には
土に還してきた。

シマ子だけ特別なつもりもなかったのだけど。

どう考えても今じゃなかった。

シマ子は土に還りたいかなぁ。

でももう少し待って貰っていいかなぁ。

もしかして土に還さないと生まれ変わっては
来られないの？

本当ならもっと早く会えると思ってたのだけど。
そう簡単にはいかないのかな。

あんなに一生懸命頑張っていたシマ子に
大した笑顔も喜びもあげられなかった事
本当に後悔した。

その分、シマにはそんな思いをさせないように、
私もそんな思いをしないように、と
頑張っている。

シマ子が教えてくれた事。

私はこの後一生忘れたくない。

日々を大切にする事。

生きてる今を大いに喜ぶ事。

小さな幸せにいっぱい気づく事。

何一つシマ子にはあげられなかった。
その分はシマやトラやホシに
ちゃんとするからね。

後悔しかない日々を少しでも私なりに
意味のあるものに変えていく。

だけどまだ傍にいて欲しいから
もう少しだけリビングでみんなを見守っててね。

少しずつ、少しずつ準備はするつもり。

シマ子、そちらはどう？
ちーとちゃーには会えたかな。

できる事なら早めにまたおうちに来てね。

どこにでも迎えにいくから。

シマ子の居ない日々は寂しいよ。

ずっと寂しいよ。

シマ子、また会えた時は今まで以上に
しつこいくらいの愛情を無理矢理にでも
押し付けるつもり。

シマ子も嫌というほど甘えてくれたらいい。
わがまま言えばいい。
やればいい。

だから早く。
なるべく早く会いに来てね。

大切な大切なシマ子。
愛しい子。

うちを選んでくれてありがとうね。

次もきっと選んできてね。

大好きよ。